屋根の通気工法とは?どんなメリットがあるの?

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防湿・防水効果が高いことから、また雨漏りから外壁を守るために外壁通気工法という壁の設置の仕方が注目されています。実はこの通気工法、外壁だけでなく屋根にも採用され始めています。そこで今回は屋根の通気工法について取り上げたいと思います。

・通気工法とは?

通気工法は空気層有構造とも言われる屋根の組み方です。一般的に多い直張り構造と違い、屋根材と下地の間に空気の層をもたせた施工方法です。また、屋根の一番高い部分、棟に通気口を設けることで、その空気層を通る空気の流れを作ることができます。

・通気工法が必要なのは?

特に効果的なのは屋根断熱を行った場合です。屋根は瓦の隙間から浸水した雨水が内部に伝わり、野地板の裏面まで達することがあります。通気層がない屋根断熱では、野地板が湿潤して構造体、小屋組みにまで影響してしまいます。ですから、通気が必要な屋根断熱を行った場合は自然換気が行える屋根断熱通気工法が採用されています。
また通気工法を採用することで、断熱層内に入り込んだ水蒸気を排出させることができることや、屋根表面の熱を室内に伝えにくくするというメリットがあります。直射日光を受ける屋根は、60度を超えるような高熱になりその熱は下地材に伝わり建物内に伝達されるため、屋根に近い部屋は特に暑くなります。日中はかなり暑くなる屋根は、夜になれば放射冷却によって冷やされ、結露が起こり構造体を腐らせる原因となってしまいます。通気工法によって空気が棟にある通気口から外に排出されるので通気層による空気の流れがあることで、湿気を防ぐことができます。そして空気の層があることで、熱も伝わりにくくなります。そう考えると実は外壁だけでなく、屋根の通気工法の重要性が分かります。

・通気工法を採用するデメリット

外壁の通気工法は一般的になってきましたが、屋根の通気工法を採用している工務店はまだまだ少ないため、正しく施工できる工務店は少ないです。技術がない業者が施工してしまうと風が吹き込んだ時に騒音を起こすといったトラブルが生じています。施工経験があり正しい方法を知っている業者に依頼した方が良いかもしれません。また、断熱材を入れるうえに空気層を設ける手間があるために材料費と施工費が高くなるというデメリットもあります。しかし屋根に近い空間を心地よい環境にできるうえに、24時間換気システムなどを取りつけなくても自然換気を行えるので、ランニングコストがかかりません。

・まとめ

まだまだ屋根の通気工法を採用している工務店は少ないですが、屋根から伝わる暑さを大幅に軽減でき、屋根の防湿、防水効果を期待でき構造体を守ることにつながる工法なので効果的です。施工費も普通の屋根組より高くはなりますが、夏は蒸れてとにかく暑い、冬は結露してとにかく寒いというような、屋根に近い部屋や勾配天井の建物には特におススメの工法です。

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