酸化力の強い猛毒フッ素も、化合物になると優れた塗料!

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都市部の大きなビルなどに使われている塗料の中にフッ素塗料があります。スカイツリーや六本木ヒルズの塗装にも使われている、このフッ素塗料は、現在一般家庭の塗装工事にはあまり使用されていませんが、将来的には主流になるのではないかと言われています。一般家庭の塗装ではあまり使われていない塗料なので、フッ素から塗料をイメージする人は少ないかもしれませんフッ素は塗料の他にも様々なものに用いられており、20世紀最大の発明と言われています。

・フッ素の酸の力は凄い!

フッ素は単体であればガラスやアクリルを溶かすほどの強い酸化力をもっています。そのため人体にとっても強い毒性をもっています。しかし、フッ素化合物として提供されているものは、塗料を含め、むしろ私たちの生活を便利にするものとなっています。例えば、化合物として緑茶にも含まれていますし、歯磨き粉やマウスウォッシュにも配合されています。歯医者では歯のコーティングにも使われています。外国の一部では、虫歯予防のために水道水に希釈したフッ素を配合している地域もあるそうです。また、熱に強く高い撥水性をもつ特性を生かしてフッ素樹脂でフライパンのコーティングとしても一般的に用いられています。
しかし、工業用のフッ素化合物やフッ化水素酸は強い毒性が残っていますし、マウスウォッシュに含まれる化合物となったフッ素でも大量に摂取してしまうとフッ素中毒になり腹痛や嘔吐、下痢を引き起こし酷い時には痙攣をおこす場合もあるので、使い方を間違わないように注意は必要です。

・フッ素塗料の特徴

フッ素塗料の最大の特徴といえば、耐久年数が長いことです。フッ素は一度結合すると強固で分解されにくい性質をもっているため、耐久年数が塗料の中で特に長く、15年~20年です。長持ちすることから、頻繁な塗り替えが難しいビル用の塗料として開発され、実際に高層ビルや航空機、橋の塗装によく使われています。紫外線のダメージにも強く屋根塗装に適しています。しかし高い耐久性と共に、非常に高額な塗料でもあります。その価格の高さに今はまだ一般家庭では用いられていません。

・価格が高いことだけがデメリット

一般的な外壁塗装として用いられているシリコンやウレタンと比較すると、価格が高いというデメリットはありますが、耐久年数が長く、耐候性や防汚性など他の点では特に優れた塗料と言えます。密着力も優れ不燃性もあります。
価格が高いことだけがデメリットとなりますが、場合によってはそれも問題でない場合があります。例えば、家の寿命を40年と想定して、その間の外壁塗装の回数を考えてみるとどうでしょうか?耐久年数が10年~15年のシリコン塗料やウレタン塗料であれば、40年の間に3~4回塗装工事を行わなければいけません。塗料代が安いといえ回数分の塗料代に加え足場代や人件費など塗装にかかわる他の工程に費用もかかります。それに対し、フッ素樹脂塗料は耐久年数が20年なので、40年のちに2回の工事ですむため生涯的なトータルコストを考えると節約になります。ですから、家の寿命や保証年数によってはメリットでしかないのです。

・まとめ

単体では猛毒であるフッ素ですが、塗料用に化合されたフッ素樹脂塗料は、優れた塗料として高層ビルなどに一般的に用いられています。高価な塗料なので一般的家庭で使うことは少ないですが、長く住みたい家で塗装工事の回数を減らしたい、綺麗な状態を出来るだけ長く保ちたいという場合で、塗装のための資金を確保できている人にとってはメリットとなる優れた塗料といえます。

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