
冬場はヒートショック対策として、また雨の日や梅雨時期の洗濯物乾燥としてすっかり普及した浴室暖房乾燥機。
換気機能、乾燥機能、涼風機能が標準装備されているのもが多いです。
30年余りの歴史を持つ浴室暖房乾燥機はこの数年の間にさまざまなニーズに応える機能が充実してきています。
雨が多い梅雨の時期や、花粉の季節などは洗濯物を外に干せないので困りものですね。従来の浴室暖房乾燥機はこういった「雨の日や花粉時期の衣類の乾燥」「浴室を乾燥させる」といった用途が主流でしたが、近年は予備暖房でヒートショック防止のために導入するというケースが増加しています。
家庭内事故の中でも特に問題になっているヒートショックは、年間1万件も発生しています。しかし、予備暖房機能を使用すれば脱衣所など室内の温度と浴室の温度差が解消されて、自己を未然に防ぐことができます。
商品選びの際はライフスタイルにあった機能をチェックしましょう。
リフォームの際におすすめな浴室暖房乾燥機の機能や特徴をまとめてみました。
〈熱源分類〉
・電気式 ・ガス温水式
〈取付け方法の分類〉
・天井付け ・天井埋め込み ・壁付け
〈機能〉
換気機能:カビの発生を抑える効果がある
衣類乾燥機能:部屋干しのようにニオイが気になる事もなく、花粉症対策にもなる。
暖房機能:ヒートショック対策として、予備暖房に使われる事が多い。
涼風機能:涼しい風を送る機能。夏場ののぼせ予防に使える。
24時間換気:気密性が高い住居での空気の入替ができる機能。汚れた空気は浴室換気乾燥 機から排出される。
ミストサウナ:霧状のお湯を放出するサウナ機能。低温でも効果があります
風乾燥:送風と短時間の温風で衣類を乾燥させる。
グラファイトヒーター搭載
発熱部に使用されているグラファイトヒーターは、電気ストーブに使われているヒーターと同じく輻射(ふくしゃ)式です。
【特徴】①遠赤外線の放出量が多く、身体の芯まで温まる。
②スイッチを入れるとすぐに暖かくなる。
サイドブロー機能
サイドの吹き出し口から出る風で、温風を循環させて効率よく衣類を乾燥させることができます。
【特徴】温風+サイドブローで節電効果が大きい。
オートルーバー機能
温風を床面に集中させて送風することで、足元がより暖かくなります。くまなく浴室内に温風が行くので、予備暖房や衣類乾燥能力もアップします。
ヒートポンプ式
再熱除湿で洗濯物が多くても素早く乾かすことができます。衣類乾燥にかかる時間は電気ヒーター式の約半分です。予備暖房、衣類乾燥ともに大幅な省エネ効果があります。
利用エネルギーによるコストの違い
商品選びのポイントは、ガスと電気のどちらのタイプを選ぶかという点です。給湯システムなどとトータルで考える場合は、光熱費を比較して選ぶ必要があるでしょう。単体で設置する場合は、施工が比較的簡単な電気が選ばれることが多いようです。
また、リフォームで取付け検討の際は、設置条件を満たしているかの確認が必要です。